- 2009 年 10 月 2 日 11:52 AM
- CROWN READING
三省堂 英R 018 CROWN English Readings Rapid Reading 3
Rapid Reading 3 Reflections
P.172
今は昔、京の都から旅行して1日ほどの土地に、とても純粋な男の人が住んでいました。
彼の妻(魂よ安らかなれ)は、何年も前に死んでいました。
そして、一人息子と静かでおだやかな暮らしをしていました。
二人は朝から夜まで女性に会ったり、振袖姿に目を止めることさえありませんでした。
二人はほんとうに幸せでした。
ときどき、田んぼで働きました。
その他の日には、魚釣りに行きました。
時には、お酒を少し飲むのでした。
そして、紺と白に染められた手ぬぐいを頭に巻いて、ほんとうに幸せでした。
しかし、まもなく父親は自分が年を取ってきたのを感じました。
「息子や、お前も結婚するべき時だよ。」
「めっそうもないよ、冗談でしょ!」と若者は叫びました。
「まじめな話だよ」と父親。
「でも、父さん、女の人はこわいよ。」
「わしもなんだよ、お前の気持ちはわかるよ」と父親。
「じゃあ、なぜ結婚しなくちゃならないの?」と息子。
「自然の道理として、まもなくわしは死ぬだろう、そうすれば、お前の世話をしてくれる妻が必要になるよ。」
すると、これを聞いて、息子の目には涙があふれてきました、なぜなら、とてもやさしい心の持ち主だったからでした。
しかし、彼には「自分のことは自分でできるよ」とだけしか言えませんでした。
タグ: CROWN READING, 三省堂
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