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UNICORN READING 和訳 LESSON 3 耳の聞こえない子が聞いた

文英堂 英語R UNICORN ENGLISH READING
Lesson 3 A Deaf Child Listened
─耳の聞こえない子が聞いた─

<BEFORE YOU READ>

トーマス・ギャローデット

トーマス・ギャローデット(1781~1851)は,ヨーロッパから合衆国に手話を持ち込み,1817年に初の耳の聞こえない子どもたちのための学校を設立した。世界でただ一つの聴覚障害者のための大学は,彼にちなんで名づけられた。

手話

初め,手話というものは聴覚障害者らの間で,手の動きや顔を表情を利用したコミュニケーションの道具として,自然に発達した。18世紀には,フランス人によってその有用性が知られ,言語として改良された。

<ON THE SCENE>

[語句]

 deaf 耳の聞こえない  Thomas Gallaudet トマス・ギャローデット
 Frenchmen フランス人  director 指導者  direct 指導する
 rehearsal リハーサル

[本文]

A.HISTORY

ダンス舞踊団の物語は,一人の先生が生徒がセレモニーの間に歌を歌っているのを観た1955年に始まります。型の美しさと動きに感銘を受けたので,彼は決心しました・・・


B.DIRECTORS

ウィッシャー博士は,ダンス舞踊団の設立者でした。彼は1955年にギャローデットにやって来て,退職するまでダンサーを指導しました・・・・

C.DANCERS

ギャローデットダンス舞踊団は,約15名の生徒によります。舞踊団の全メンバーはギャローレット大学出身です・・・

D.SCHEDULES

ダンスリハーサル 月曜~木曜
デルタ・ゼータダンススタジオ 午後4時~午後6時

[1]

[和訳]

p.24

1814年、初夏の暖かい日のことだった。

若い牧師は、名前をトーマス・ギャローデットといったが、コネチカット州のハートフォードにある自宅前の階段にゆっくりと腰を下ろした。

彼はちょうど繁華街からプロスペクト通りにある自宅まで歩いて帰ってきたところであった。

ほんの短い距離だったが,疲れを感じた。しばらく弟や妹が他の男の子や女の子と芝生の上で鬼ごっこをして遊んでいるのを眺めていた。

彼が,帽子を脱いでひざの上にのせると,彼らのように緑の芝の上を走ったらどんなに素敵だろうと思った。子供の時でさえ,彼は他の子供たちのように飛び跳ねて楽しめるほど体が丈夫ではなかった。

彼はふと,芝生の端で鬼ごっこに参加していない小さな女の子に気が付いた。彼女は8歳か9歳くらいに見え,こぎれいなピンクの服を着ていた。

彼の注意を引いたのは,彼女の奇妙にぽかんとした表情であった。

彼女は周囲で騒ぐ子供たちをただじっと見つめていた。

そうかと言って,彼女は病気でもなさそうだった。なぜ彼女は他の子供たちと一緒に遊ばないのだろう。

[語句]

clergyman 牧師  Hartford ハートフォード  Connecticut コネチカット州
downtown 繁華街  Prospect プロスペクト  lawn 芝生  grass 芝
neat こぎれいな  blank ぼんやりした,唖然とした

p.25

トーマスは弟のテディを呼び出した。

9歳のテディが階段にピョンと飛び乗ると,トーマスはピンクの服を着た小さな女の子について尋ねた。

「ああ,彼女は通りの向こうのアリスだよ。コグズウェルさん家の子。」テディが言った。

「彼女,耳が聞こえないんだ。聞いたり話したりできないんだ。自分の名前がアリスだっていうことも分からないんだよ。」

テディは笑っている子供たちの方へ走って戻って行った。

トーマスは,アリス・コグズウェルの方へと芝生を横切って行った。

途中で,かがみこんで草むらの一本の小さなすみれの花を摘んだ。

それを彼女の方へ差し出した。彼女は用心して受け取ったが,トーマスが手を取り階段へと導くのを許し,二人はそこに腰を下ろした。

アリスはまぶたの上でそっとすみれの花をこすってから鼻の下に持っていった。

[語句]

Teddy テディー  hop (ぴょんと)とぶ  onto の上に  Alice アリス  
Cogswell コグズウェッル  bent bend(かがむ)の過去形  tiny 小さい
violet すみれ  warily 注意深く,警戒して

p.26 L.2

トーマスはアリスに目を落とした。

彼女は長い,カールした金髪のかわいい女の子で、どこも悪いようには見えなかった。

彼女が言葉のない静寂な監獄の中に生きていると誰が推測できただろうか。

突然,彼にアイデアがひらめいた。自分の帽子を彼女の頭にのせ,彼女に微笑んだ。

彼は棒切れを拾い上げ,地面に「H A T」という文字を書いた。

それから帽子を取り,直接文字の上に置いた。「始まりか,」彼は自問した。

「それとも,無駄の努力か。」

[語句]

rub 奪い取る  curly カールした  blond 金髪  silent 静かな

p.27 L.2

アリスは,妙に甲高い音をたてて,くすくすと笑った。

彼女は,トーマスからもらったすみれの花を(手に持って)振ると,彼のチョッキのポケットの中に入れた。

トーマスはもう一度この子に微笑みかけた。彼女の注意を引き,帽子を真っすぐ指し示した。

それから文字を指し示した。

彼は慎重に棒切れで「H A T」の文字をなぞった。

それから再び帽子を指し示した。

今回はアリスは靴で階段をトントンと叩き,指を小刻みに動かした。

彼女は二人でゲームをしていると考えたに違いないと,トーマスは後に記している。

初めに彼がいたずらをし、それから彼女もそうした。どうやって,彼女に教えようか。

午後遅くまでに,トーマス・ギャローデットと小さなアリス・コグズウェルは仲良しになっていた。

トーマスは弟や妹がいたから,子供に慣れていた。

そして,からだが弱く,他の子供たちと一緒にいられなかったこともあってか,この耳の聞こえない子供に親近感が湧いた。

[語句]

effort 効果  giggle くっくっと笑う  waistcoat チョッキ  
retrace あと戻りする,を注意して見直す  tap 軽く打ちつける  
wiggle 揺り動かす,ぴくぴく動かす  kinship 関連,共通

(p.28 L.20~)p.28

初め,アリスは,なぜ彼が帽子に触れ,地面に書いたものを指し示し続けたのか,不思議に思ったに違いない。

それから,アリスの不思議に思う気持ちとトーマスと一緒にいるうれしさが,「H A T」という文字と,この微笑んでいる男性が頭にかぶっている物体とのつながりを彼女が理解できるほど,広く扉を開かせたに違いない。

アリスは突然帽子をひったくると地面に描かれた言葉を指し示した。

彼女は,興奮して帽子を叩き,階段からぴょんと飛び降りた。

「H A T」と帽子?つながっていたのである。

地面に降りトマスはひょいとアリスを抱きかかえた。

彼の疲れはどこかに行った。

なんと素晴らしい日なのだ。叫びたかった。

アリスも新しい友人を見つめた。

彼女は夢中でトーマスの手に棒切れを押し付け,拳で自分の肩を叩き始めた。

「私は?私は?私は?」彼女は,そう言っているようであった。

トーマスはまたにっこり笑った。彼は棒切れで地面に大文字の「A」を書き始めたが,それはまさにアリス・コグズウェルの名前の最初の一文字であった。

[語句]

delight うれしい  link 結びつけるもの  grab つかむ,ひったくる  excitement 興奮
leap 跳ぶ  incredible 信じられない  frantically 狂わんばかりの  thump たたく

[2]

p.29

その日の晩,コグズウェル博士は何が起きたか信じられない様子だった。

彼は自分の娘を敬慕し,それはトーマスも分かったのだが,2歳のときに彼女から聴覚を奪ったしょう紅熱について語った。

彼女は,自分が知っていた言葉も忘れた。

4歳までには,聾唖(すなわち,聞いたり話したりできない)であると診断され,理解力もないものだと思われた。

コグズウェル博士は娘に対するこの診断(判断)を決して受け入れなかった。

彼は,彼女が知的障害であるとは信じなかった。

たとえ厳重に閉じ込められているとしても,知性はこの娘の中で生きているのだと確信していた。

[語句]

adore 敬愛する  scarlet 深紅色  rob 奪い取る  deaf-mute 聾唖者  judgment 判断,審判
impair 弱める,悪くする,損なう

p.30

しかしコグズウェル夫妻は,アリスを数少ないヨーロッパのろう学校の一つに送り込むことをためらった。

夫妻は彼女の無力に恐れ,自分たちだけで彼女を教育しようとしたがうまくいかなかった。

しかし,今や,午後,コグズウェル博士は若いギャローデットがある種の奇跡を起こしたのを目の当たりにしたのだ。

彼はうれしさのあまり叫んだ。

「アリスをヨーロッパの学校に通わせなくてもすむんだ。

この子は無学のまま生きる必要はないのだ。」それから彼はトーマスの方を向いて,アリスを助け続け,彼女の教師になって欲しいという願いを口にした。

夕食までに,トマスはフランスの神父であるアベイ・シカールによって書かれた「The theory of signs」という題名の2冊のフランスの本を持ってコグズウェル家を後にした。

[語句]

hesitate ためらう  helplessness 体が不自由な  educate 教育する  miracle 奇跡
exclaim 主張する  ignorance 無学  volume 巻,冊  entitle 表題をつける

p.31 L.3

翌朝,トマスはアリスを散歩に連れ出した。

彼女は興奮して物から物へと走っては,その名前を知ろうと彼の方を見た。

彼は,コグズウェル博士がくれた本から学んだとおり,一つ一つの単語のつづりを彼女に指で書いてみせた。

明日は,イメージを創り上げる手話というものを教え始めようと彼は思った。

例えば,赤ん坊を表すサインは,まるで赤ん坊を抱いているかのように右手を左腕でゆすることで表された。

しかしながら,多くのサインはもっとあいまいだった。

「孤独である」という単語は右手の手のひらを左に向け,人差し指を唇と交差させて上から下に引くことで示された。

それからは,トマスは,週末をニューイングランドの教会で説教することに費やし,平日をアリス・コグウェルに口によってではなく,手によって話される言葉を教えることに費やした。

トーマスの弟や妹も加わり,手話と指文字を教え,アリスが新しく単語を覚えると拍手喝采した。

彼女は一日におよそ20個ずつ覚えたが,その一語一語が、扉を通り抜け,彼女を隔ててきた壁を越えるように,彼女をさらに駆り立てるのであった。

人々はしばしば足を止め,子供たちの一団が空に絵を描くのを見ていた。

[3]

p.32 L.8

1815年4月,トーマスは,コグズウェル家でのハートフォードの商人や教育者の夜の会合で講演をするよう依頼された。

アリスがとても速く上達したので,彼女の父がトーマスにその教え方を披露して欲しいと思ったのだ。

コネチカットだけでも,84人の聾唖者がいた。博士はこう言った。

「国中では耳の聞こえない,あるいは耳の遠い人がさらに数千人いる。こうした不幸な子供たちのための学校はまだ一つもない。ことによるとトーマス,君は会合に出席している人々に,そんな学校を創設する気にさせるかもしれない。」

その日の夜,トーマスはアリスがどうやって指を使ってサイレント・ランゲージで話をするかを聴衆に説明した。

[語句]

applaud 拍手をおくる  urging 駆り立てる  tracing<trace 描く
merchant 商人  educator 教育者  exist 存在する

p.33

彼女は名詞や動詞,形容詞を理解できたし,さらに文を過去形や現在形、未来形にすることができた。

9時に,フランネルの寝巻きを着てコットンのスリッパをはいた眠たげなアリスが彼女の父に連れてこられた。

彼女は暖炉わきの敷物の上に座った。

トーマスは彼女のわきに立ち,彼女の手を軽く叩いた。

彼の指が彼の生徒に,単語を学ぶことをどう感じているのかをハートフォードの10人の紳士に話すよう優しく頼んだ。

彼女は恥ずかしそうに微笑んだ。

アリスの右手が上にあがり,茎の先の花のように広がった。

[語句]

noun 名詞  verb 動詞  adjective 形容詞  tense 時制  flannel フランネル
nightgown ナイトガウン  cotton 綿  slipper スリッパ  rug 敷物  fireplace 暖炉
stoop かがむ  gentlemen 紳士  stem 茎  

p.34

彼女自身を指し示すため彼女の右手の小指が胸にあてられ,それから手のひらを上に向けて人差し指で時計回りに円を描いた。

額を軽く叩いてから指を握ったり開いたりした。最後に、指を握り、親指を曲げて中指と人差し指の第一関節の下に入れた後,アリスは人差し指を立てて手を額の前に持ってきた。

トーマスは彼女の頭のてっぺんにキスをし,男たちの方に向かって訳した。「私は,いつも,したい,理解を」彼女はそう言ったのだと。

[語句]

chest 胸  clockwise 時計回りに  forehead 前方に  fold 折りたたむ
unfold 開く  thumb 親指  beneath 

p.35

投票が行われ,10人の商人と教育者の皆が,アメリカで初めての耳の聞こえない学生のための学校を開くための十分な資金を集めることに賛同した。

部屋を出ようとすると,トーマスは突然立ち止まって,鋭い音をさせて二回手を叩いた。

男たちは驚いて彼を見た。トーマスは,手を2回叩くということは,フランスの手話で学校を意味するのだと説明した。

「一緒に手を叩いてください。」彼は男たちに呼びかけた。

彼の背後で耳の聞こえない人のための二連続の拍手がひとしきり鳴り響いた。

[語句]

vote 投票する  sharp 鋭い  echo 繰り返し  series 一続き  handclap 拍手
behalf 援助,味方,利益

<AFTER READ>

deaf,hat,tell,understand,father,teacher,language,want,school
 ある日,トーマス・ギャローデットはアリスという名前の小さな女の子に出会った。彼は弟から,彼女は耳が聞こえないのだと聞いた。彼は,彼女の頭に帽子をのせて,地面に「HAT」という文字を書いた。それから,彼はアリスに文字と物との間には関係があるのだということを教えようとした。最初,彼女は彼が何をしているのか理解できなかったが,ついには,彼女は二つの間の関連性についてわかった。

 ゴグズウェル博士は彼女の父親であるが,彼は今何が起きているのかを聞いてうれしかった。彼は,トーマスに彼女の先生になってくれるように頼んだ。

 1815年のある夜の会合で,トーマスはアリスがどのように手話で自分のことを伝える(表現する)ことを学んだのかを説明した。アリスは,自分はいつも理解したいと思っているのだと人々に話した。人々は心を動かされ,知覚障害者のための学校を設立しようとすることに賛同した。

1.
 パート1 1814年の初夏の暖かいある日のこと
 パート3 1815年4月の夜

2.

 By supper 
トマスはゴグズウェル博士にベイ・シカールの著書「The theory of signs」2冊をもらって帰った。

 The next morning 
トマスはアリスを散歩に連れ出し,コグズウェル博士がくれた本から学んだとおり,一つ一つの単語のつづりを彼女に指で書いてみせた。

 From then on 
トマスは,週末をニューイングランドの教会で説教することに費やし,平日をアリス・コグズウェルに口によってではなく,手によって話される言葉を教えることに費やした。

1.I arrived at the station later than usual, but I was certain that I could get to school on time.

2.The man at the edge of the platform caught my attention. He was waving his hand at me.

3.The boy seemed to be the same age as me, but I saw his face less obviously.

4.He started to walk toward me to call out to me.

5.Suddenly, I found him Takuma, who is an old elementary school friend.

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今日私は,社会を老人や障害者にとってより便利なところにする方法について話したいと思います。私は社会をできる限りバリア・フリーにすることが大切だと思います。例えば,上に上がるエレベーターだけでなく,下るエレベーターも老人には役に立つのです。字幕スーパーのついたテレビニュースは聴覚障害者にとって,多くの有益な情報を手に入れるのを助けてくれます。実際,私はほとんどのテレビ番組に字幕スーパーをつけるべきだと思います・・・・

 省略

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